今回、みなさまと歌った曲はこちら。

・少年時代

・紅葉

・オペラ『カルメン』よりハバネラ

まずは誰でも一度は歌ったことのあるおなじみの名曲で。

「少年時代」では、その場ですぐに歌えるような簡単合唱アレンジで、２つのパートに別れて響きの重なりを感じながらの演奏♪参加者のみなさまが、こちらが予想していた以上に意欲的に歌って下さり、簡単アレンジの合唱も１回目からすぐに消化して下さったことに感激しました。

次に美しい日本語の「紅葉」。

この曲は小学校の教科書などでは輪唱の教材としても扱われている曲ですが、今回は敢えて輪唱にはせずに、おなじみの曲を「日本語の美しさを感じながら表現する」というテーマに絞って行いました。ソプラノ歌手のまりたんが一文一文を区切って実際に表現をつけて演奏して見せながらの解説、そして参加者のみなさまとの実践。詩を感じながらの視点の変化のみでも、こんなにも表現に変化がつくのだということを、みなさまの実践した演奏を聴きながら再認識。

これから演奏を聴く時にも、演奏者が意識している細部の表現を想像しながら鑑賞できたらきっともっと音楽に魅了されてゆくのだと思います。

休憩をはさんで最後に「カルメン」。

オペラの世界に実際に浸っていただくために、私たちも楽しんで工夫をしてみました。衣装だってこんな感じに！みなさまに合唱部分を歌っていただき、まりたんはカルメンパート。実際のオペラのステージみたいに、合唱パートのみなさまにも動きや仕草をつけてもらって…もうそこはタバコ工場みたいに！そして、カルメンの音楽観を体で感じていただくために、カルメンのような歩きを実際に全員でしながらの歌唱指導も。参加者のみなさまが本当に生き生きとした表情をされていて、この企画をやってみて良かったと心から思えました。

このようにただ声を出すだけではなく、体を動かしたり、実際に共演してみたりしながら、作品への愛着がさらに湧いて、今後オペラ作品への興味・関心へと繋がってゆけば幸いです。